結論から言うと、「少量で、自分で運べて、急がない」なら市の粗大ゴミ、「大量・重い・運び出し困難・急ぎ」のどれかに当てはまるなら回収業者が得です。
- 安いのは自治体:戸別収集はシール1枚510円〜、自己搬入は100キロまで1,700円が目安(2026年6月時点)
- 楽で早いのは業者:申し込みから室内の運び出しまで任せられ、日程も合わせやすい
- 決め手は「量」と「自分で運び出せるか」の2つ。高松市の粗大ゴミの線引き(1メートル×50センチ×50センチ超、または10キロ超)も本文で解説
ソファを処分しようと思って、ふと手が止まる。「これ、市の粗大ゴミに出すのと、業者さんに頼むの、結局どっちが得なんだろう?」——高松市にお住まいの方に向けて、自治体の粗大ゴミと回収業者を、料金・手間・スピードの3つでできるだけ正直に並べてみます。
そもそも「粗大ゴミ」って何のこと?高松市の線引き
本題の前に、言葉の整理を少しだけ。粗大ゴミとは、ざっくり言えば普段のゴミ袋に入らない大きさのものです。家具、布団、自転車、ストーブ——大きいものは粗大ゴミ、というイメージはみなさんお持ちだと思います。
ただ、その「大きい」の線引きは自治体ごとに違います。高松市の場合は基準がはっきり決まっていて、縦・横・高さのいずれかが「1メートル×50センチ×50センチ」を超えるもの、または重さが10キロを超えるものが粗大ごみ。これより小さく軽いものは「破砕ごみ」という家庭ごみの区分になり、ふだんのごみ収集に出せます。
つまり、おなじタンスでも、小さく分解して基準を下回れば家庭ごみとして出せる場合がある、ということ。「大きいものは全部が粗大ゴミ」ではない、と覚えておくと得かもしれません。判断に迷うサイズのものは、出す前に市の窓口で確認しておくと安心です。
なお、テレビ・冷蔵庫・洗濯機・エアコンの家電4品目だけは、粗大ゴミにも回収業者にも共通で「家電リサイクル法」という別ルールが乗ってきます。粗大ゴミには出せず処分ルートが分かれるので、詳しくは家電4品目の正しい捨て方の記事をどうぞ。今回は一般的な大型ゴミの話を中心にお話しします。
自治体の粗大ゴミ — 安い。ただし「自分で動く」のが前提
高松市の粗大ごみには、じつは2つの出し方があります。家の前まで取りに来てもらう「戸別収集」と、自分でクリーンセンターへ運ぶ「自己搬入(持込)」です。まずは、いちばん利用の多い戸別収集から。
戸別収集は事前申し込み制で、流れはこうなっています。
- 高松市の粗大ごみ受付センター(電話 087-834-0366)か、インターネットで収集を申し込む
- 品目ごとの料金を確認し、その分の処理シールを購入する
- シールに名前などを書いて品物に貼る
- 指定された収集日に、家の前など決められた場所へ自分で出しておく
電話受付は平日(月〜金)の9時から16時までで、土日祝はお休み。「仕事帰りに電話しよう」と思うとつながらないので、ここは少し注意が要ります。
気になる料金は処理シール1枚510円(2026年6月時点)。扇風機や1メートルを超える自転車、ソファーなどはおおむね1枚で出せます。1,020円以上の品目は510円のシールを複数枚貼るしくみです。シールはコープかがわ・ローソン・マルナカ・イオンなど、市内のスーパーやコンビニで買えます。ひとつ数百円から出せるのですから、家計にはやさしいですね。
一方で、安さと引き換えにいくつかの「手間」がついてきます。まず、収集日が選べないことが多いこと。申し込んでから収集までに日数が空くこともあり、「明日までに片付けたい」には向きません。
そして見落としがちなのが、運び出しは自分でやるという点です。2階の寝室にある重いタンスも、玄関前までは自力で下ろさなければなりません。さらに、一度に出せる点数や日程に制約がある場合もあり、量が多いと何回かに分けることになります。
なお、料金やシールの金額・申し込み方法は変わることがあります。利用する前に高松市の粗大ごみ案内ページで最新の内容を確認してみてください。
もうひとつの自治体ルート — クリーンセンターへの自己搬入
戸別収集のほかに、高松市には自分でクリーンセンターへ運び込む方法もあります。車に積んで持ち込めば、シールを貼って待つ手間がいりません。引っ越しや片付けで一気に量が出たとき、意外と便利な選択肢です。
料金は重さで決まり、車1台100キロまで1,700円、これを超えると20キロごとに340円が加算されます(2026年6月時点)。戸別収集のシール1枚510円と比べると割高に見えますが、複数の品をまとめて1台に積めるなら、1点あたりは安く収まることもあります。
持ち込み先は、高松市内の2か所です。
- 南部クリーンセンター(塩江町安原下/電話 087-890-2190)
- 西部クリーンセンター(川部町/電話 087-885-2727)
ただし、車に積んで運び込み、現地で自分で降ろす作業はやはり必要です。重い家具や大量の荷物を一人で——となると、ここがネックになる方も多いでしょう。料金や受け入れ条件は変わることがあるので、出かける前に高松市の粗大ごみ案内ページで最新の内容を確認しておくと安心です。
回収業者 — お金はかかる。でも「丸ごと・すぐ・運び出しも」
もう一方の回収業者は、立ち位置がほぼ正反対です。
こちらの強みは、まとめて引き取ってくれること。家具も布団も雑貨も、種類を問わず一度に運んでくれます。日程も比較的こちらの都合に合わせやすく、急いでいるときに頼りになります。
そして決定的に違うのが、運び出しまでやってくれること。2階からの搬出も、重い家具も、スタッフが対応します。自治体の「玄関前まで自分で」が難しい方にとっては、ここが一番ありがたいところでしょう。
その代わり、費用は自治体より高くなるのが一般的です。人手と車を動かすぶん、当然といえば当然ですね。だからこそ、依頼するなら見積もりの内訳を先にもらい、総額を確認してから決めるのが安心です。
もうひとつ大切なのが業者選び。ご家庭から出る不用品を有料で運べるのは、自治体の一般廃棄物収集運搬業の許可を受けた業者に限られます。「無料回収」をうたって街を流すトラックの中には、後から高額を請求したり、不法投棄につながったりする例も報告されています。許可の有無を確認するひと手間が、結局いちばんの節約になります。業者選びの注意点は、あわせて「無料回収」にご注意も参考にしてみてください。

料金・手間・スピードで正直に比べてみる
では、判断の決め手になる3つの軸で並べてみましょう。
- 料金 — 安いのは自治体。戸別収集ならシール1枚510円から、自己搬入でも100キロまで1,700円が目安で、点数が少なければ圧倒的に割安です。業者はそれより高くなりますが、複数の品をまとめて運び出しまで含む「込みの値段」と考えると見え方が変わります。
- 手間 — 楽なのは業者。申し込みから搬出まで任せられます。自治体は「申し込み・券の購入・運び出し」を自分でこなす必要があり、量が多いほど負担が増えます。
- スピード — 早いのは業者。日程を合わせやすく、急ぎに対応できます。自治体は収集日が決まっているため、すぐには片付かないことがあります。
こうして並べると、どちらが優れているという話ではないのがわかります。安さを取れば手間がかかり、楽とスピードを取ればお金がかかる。きれいにトレードオフになっているんですね。
使い分けの目安 — 「量」と「運べるか」で決める
では実際、どう選べばいいのか。判断の物差しはシンプルで、量と、自分で運び出せるかの2つです。
自治体の粗大ゴミが向いているのは、こんなケースです。
- 処分したいものが少量(1〜数点)
- 玄関前まで自分で運び出せる重さ・大きさ
- 急いでおらず、収集日まで待てる
- とにかく費用を抑えたい
一方、回収業者が向いているのはこんなケースです。
- 処分したいものが大量にある(引っ越しや家の片付けなど)
- 重くて運べない、2階から下ろせない
- 搬出経路が階段だけ、エレベーターがないなど運び出しが難しい
- 急いで片付けたい事情がある
「少量で、自分で運べて、急がない」なら自治体。「大量・重い・運び出し困難・急ぎ」のどれかに当てはまるなら業者。この線引きを持っておくと、迷ったときの判断がぐっと速くなります。
よくある質問
高松市の粗大ごみについて、よく聞かれる疑問をまとめておきます。
処理シールはどこで買えますか?
市内のスーパーやコンビニで購入できます。コープかがわ・ローソン・マルナカ・イオンなどが取扱店です。郵便局や役所まで出向かなくても、ふだんの買い物のついでに手に入るのは助かりますね。買い忘れがないよう、収集日の前に余裕をもって用意しておきましょう。
いくらのシールを何枚貼ればいいですか?
高松市の処理シールは1枚510円(2026年6月時点)です。扇風機や1メートルを超える自転車、ソファーなどはおおむね1枚で出せます。料金が1,020円以上に設定された品目は、510円のシールを2枚・3枚と必要な分だけ貼ります。品目ごとの正確な料金は申し込みのときに案内されるので、その枚数分を購入してください。
持込(自己搬入)と戸別収集、どちらが安いですか?
点数しだいです。1〜2点ならシール制の戸別収集(1枚510円〜)のほうが安く済みます。逆に、まとめて何点も出すなら、100キロまで1,700円の自己搬入のほうが1点あたりは割安になることもあります。「少量なら戸別、量がまとまるなら持込」が、ざっくりした目安です。ただし持込は自分で運んで降ろす手間がかかる点も忘れずに。
高齢や単身で、家から運び出せないときは?
これは自治体ルートの一番の弱点です。戸別収集も自己搬入も、玄関前や車までの運び出しは自分で行うのが前提のため、重い家具を一人で動かせない場合は現実的に使えません。こうしたときは、室内からの搬出までやってくれる回収業者を頼るのが安心です。費用はかかりますが、無理をして体を痛めるリスクと天秤にかければ、選ぶ価値は十分にあります。

まとめ — 得かどうかは「中身」で変わる
整理すると、こうなります。
- 高松市の粗大ごみは「1メートル×50センチ×50センチ超、または10キロ超」。それ以下は破砕ごみ
- 自治体は安い。戸別収集はシール1枚510円〜、自己搬入は100キロまで1,700円が目安(いずれも2026年6月時点)
- ただし自治体は申し込み・運び出し・日程の手間がかかり、運び出しは自分で行うのが前提
- 回収業者は費用がかかるが、まとめて・すぐ・室内からの運び出しまで任せられる
- 少量で運べるなら自治体、大量・重い・運び出し困難・急ぎなら業者が目安
- 業者に頼むなら、許可の有無と見積もりの内訳を必ず確認
「粗大ゴミと業者、どっちが得?」という問いに、ひとつの正解はありません。あなたの荷物の量と、運び出せるかどうかで答えは変わります。まずは「何が・どれくらい・自分で運べるか」を書き出してみる。そこから考え始めると、ムダなく片付けられます。
このコラムは、高松市で不用品回収・住まいの整理をお手伝いしている「まるはち 住まいの整理便」がお届けしました。大量の不用品や運び出しの難しい大型家具でお困りのときは、不用品回収・大型家具処分のページもどうぞ。
