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モバイルバッテリーはゴミ箱に捨てちゃダメ — 発火事故を防ぐ小型充電式電池の正しい捨て方

結論から言うと、モバイルバッテリーなどの小型充電式電池は普通ごみに出してはいけません。行き先は家電量販店やホームセンターなどにある回収ボックス。膨らんだものだけは扱いが変わります。

この記事の要点
  • ごみに混ざった電池が原因の処理施設の火災は、東京都内だけで2022年度の4,260件から2023年度は8,543件へと1年で倍増
  • 出し先は協力店の回収ボックス。リサイクルマークが目印で、高松市の回収ボックスも使える
  • テレビ・冷蔵庫・洗濯機・エアコンの家電4品目とは別のカテゴリ(あちらは家電リサイクル法)

ゴミ収集車やごみ処理施設で起きる火災。その原因の第1位が、実は手のひらに乗るほど小さなリチウムイオン電池だと聞いたら、驚かれるでしょうか——実家の片付けをしていると、こうした電池を内蔵した機器はびっくりするほど出てきます。

なぜ普通ゴミに出してはいけないのか

まず押さえておきたいのが、「なぜ燃えないゴミや不燃ゴミに出してはいけないのか」という点です。答えはシンプルで、リチウムイオン電池は強い圧力や衝撃が加わると発火・発煙するからなんです。

想像してみてください。ゴミ収集車の後ろでは、集めたゴミをぎゅうぎゅうに押し固めています。処理施設では、大きな刃でゴミを砕きます。そこにリチウムイオン電池が紛れていたら、どうなるか。押しつぶされた瞬間、あるいは刃に当たった瞬間に発火して、周りのゴミに一気に燃え移る——これが火災の正体です。しかも見た目には壊れていない電池でも、こうなる危険があります。

やっかいなのは、この電池が「捨てるもの」だと気づかれにくい形で身の回りに入り込んでいることです。モバイルバッテリー本体はまだ分かりやすいほうで、コードレス機器やイヤホン、おもちゃ、光る靴やアクセサリーの中にまで、小さな充電式電池がしれっと入っています。「これ、電池なんて入ってたの?」というものほど、そのまま普通ゴミに出されてしまいがちなんですね。

正しい出し先は「回収ボックス」— リサイクルマークが目印

では、正しくはどこへ出せばよいのでしょうか。基本となるのが、家電量販店やホームセンターなどに置かれている「小型充電式電池回収ボックス」です。

この仕組みを支えているのが、JBRC(一般社団法人JBRC)という団体です。資源有効利用促進法という法律にもとづいて、使い終わった小型充電式電池を回収・リサイクルする取り組みを行っていて、家電量販店・ホームセンター・スーパーなど、その協力店は全国におよそ3万か所あります。緑色の回収ボックスを店頭で見かけたことがある方も多いはずです。最寄りの協力店は、JBRCの公式サイトから郵便番号や住所で検索できます。

ボックスに出せるかどうかの目印になるのが、リサイクルマークです。小型充電式電池には、矢印が三角に回った「スリーアローマーク」と、電池の種類(Li-ion=リチウムイオン、Ni-MH=ニッケル水素、Ni-Cd=ニカド)の表示が付いています。このマークがある電池、あるいはそれを内蔵した製品が回収の対象です。

出すときに、ひと手間だけ大切なことがあります。電池の金属端子部分を、セロハンテープやビニールテープで覆って絶縁しておくことです。端子がむき出しのまま他の金属と触れるとショートして発火することがあるため、この一手間が安全につながります。なお、モバイルバッテリーは分解せず、本体まるごとボックスへ入れてください。無理に開けようとするのが、いちばん危険です。

膨らんだモバイルバッテリーはどうする?

ここで、片付けの現場で本当によく出てくる困りごとにお答えしておきます。ぷっくり膨らんだモバイルバッテリー、見たことありませんか。

実は、この膨張・変形・破損したもの、液もれや発熱しているものは、店頭の回収ボックスには入れられません。すでに内部で異常が起きているサインで、いちばん発火しやすい危険な状態だからです。回収ボックスの中で発火したら大変ですから、対象外とされているんですね。

ではどうするか。あわてず、次のように進めてください。まず、膨らんだ電池は直射日光を避け、屋外の燃えない場所(金属バケツの中など)にいったん置いておくと安心です。そのうえで、買ったお店のメーカー窓口か、お住まいの自治体の清掃事務所に電話で相談し、案内に従って処分します。「膨らんでいて怖い」と正直に伝えれば、適切な出し方を教えてもらえます。無理に袋に押し込んだり、普通ゴミに出したりするのだけは避けてください。

これはどこへ出す? 小型充電式電池 早見表

言葉だけだと迷いやすいので、片付けでよく出てくる品目を表にまとめました。「これはどこへ?」と手が止まったら、ここを見てください。

品目正しい出し先
モバイルバッテリー(正常なもの)分解せず本体ごと、家電量販店・ホームセンター等の小型充電式電池回収ボックスへ。端子を絶縁
膨らんだ・壊れたモバイルバッテリー回収ボックス不可。屋外の燃えない場所に置き、メーカー窓口か自治体の清掃事務所へ電話相談
ワイヤレスイヤホン(完全ワイヤレス型など)充電式電池の内蔵製品として回収ボックスへ。取り外せない場合は本体ごと。判断に迷えば自治体に確認
電子タバコ・加熱式たばこ電池が取り外せる型は電池を回収ボックスへ。加熱式たばこ本体は、JT等がたばこ販売店で無料回収する仕組みも
コードレス掃除機・電動工具充電池を取り外し、絶縁して回収ボックスへ。工具のバッテリーパックも対象
モバイル扇風機・ハンディファン充電式電池の内蔵製品として回収ボックスへ。取り外せなければ本体ごと自治体案内に従う

共通しているのは、「充電して繰り返し使う電池が入っているものは、燃えないゴミではなく回収ルートへ」という一点です。迷ったら、その製品を「充電したことがあるか」を思い出してみてください。充電するタイプなら、まず回収ボックスや自治体の案内を疑うのが正解です。

電子タバコ・加熱式たばこの補足

近年ぐっと増えたのが、電子タバコや加熱式たばこの処分の相談です。これらにも小さなリチウムイオン電池が入っていて、扱いは基本的に他の小型充電式電池と同じです。電池を取り外せるタイプは、端子を絶縁して回収ボックスへ。取り外せない内蔵型は、自治体の案内に従います。

加熱式たばこの本体(デバイス)については、日本たばこ産業(JT)などが全国のたばこ販売店で自社製デバイスを無料回収する取り組みを行っています。買い替えのついでに、購入したお店で尋ねてみるのがスムーズです。

高松市での出し方 — 市の回収ボックスも活用できます

高松市にお住まいなら、市の仕組みも心強い味方です。高松市は市役所本庁舎などに「小型充電式電池リサイクルBOX(缶)」を設置して、リチウムイオン電池などの回収を行っています。モバイルバッテリーは分解せず、本体まるごとこのボックスへ入れる形です。出すときは、他の電池と同じくビニールテープ等で絶縁してから入れましょう。

さらに高松市では、リサイクルマークのない充電池など、回収ボックスの対象外になりやすいものについても、市が別に収集する仕組みを設けています。市としても、ゴミ収集車や施設の火災を防ぐため「リチウムイオン電池をはじめとする充電式電池を使った製品は、絶対に燃やせないゴミ(破砕ごみ)として出さないで」と強く呼びかけています。

回収ボックスの設置場所や、その時々の細かなルールは変わることがあります。最新の出し方は、必ず高松市の公式サイトで確認するのがいちばん確実です。判断に迷うときは、市の環境業務課に電話で相談すれば、あなたの持っている品に合った出し方を教えてもらえます。

「家電4品目」とは別のカテゴリです

ここで一つ、混同しやすいポイントを整理しておきます。「電化製品を捨てる」と聞くと、エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機を思い浮かべる方が多いかもしれません。でも、これら大型4品目は家電リサイクル法という別の法律で処分ルートが決められていて、今回のモバイルバッテリーや小型充電式電池とはまったく別のカテゴリです。大型家電はリサイクル料金を払って引き取ってもらう仕組みで、小さな電池のように店頭の回収ボックスへ、というわけにはいきません。この4品目の詳しい捨て方はエアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機(家電4品目)の捨て方の記事にまとめています。

逆に言えば、モバイルバッテリーや充電式電池は、家電リサイクル法の対象ではありません。だからこそ、「大型家電と同じ扱いだろう」と燃えないゴミに出してしまう取り違えが起きやすいのです。小さくても、充電式電池は充電式電池のルートへ——この区別さえ覚えておけば、まず間違いません。

まとめ — 小さな電池ほど、行き先を確かめて

片付けで出てきた小型充電式電池の向き合い方を、最後に整理します。

手のひらサイズの小さな電池が、ゴミ収集車を燃やし、街の処理施設を止めてしまう。そう考えると、捨てる前のひと手間がぐっと大切に思えてきますよね。「これ、充電するものだったな」と思ったら、燃えないゴミではなく回収ボックスへ。その一歩が、大きな事故を防いでくれます。あわてず、一つずつ行き先を確かめていきましょう。

このコラムは、高松市で不用品回収・実家じまい・空き家整理をお手伝いしている「まるはち 住まいの整理便」がお届けしました。片付けで出たさまざまな不用品の分別にお困りのときは、不用品回収のページもご覧ください。

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この記事について
本コラムは「まるはち 住まいの整理便」(丸八商工株式会社・昭和28年創業)が運営しています。不用品の処分は一般廃棄物収集運搬業 高松市 許可第21号のグループ会社(株式会社丸八エコビジネス)が適正に行います。ISMS(ISO/IEC 27001)認証・プライバシーマーク取得。内容は公開時点の情報に基づきます。

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