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お盆の帰省で実家をどうする? 家族が集まる数日でやっておきたい「片付けの段取り」

お盆に実家へ帰ると、どこの家庭でも一度は出る話題があります。「そろそろ、この家の荷物、どうしようか」——押し入れ、物置、使っていない部屋。目に入るたびに気になる。でも、その話はたいてい「うーん、来年ゆっくりやろうか」で終わってしまう。そして翌年のお盆、また同じ会話をしている。心当たり、ありませんか。

不思議ですよね。みんな「やらなきゃ」とは思っている。家族もそろっている。なのに、毎年先送りになる。今日は、この「来年やろう」から抜け出すために、お盆の数日で本当にやっておくべきことを整理してみます。

なぜ、実家の片付けは毎年「来年やろう」で終わるのか

理由は、たぶん一つではありません。でも、いちばん大きいのはこれだと思います。「片付ける=物を捨てる、大仕事だ」と身構えてしまうからです。

考えてみてください。お盆の帰省は、長くても数日。その短い滞在で、何十年ぶんもの荷物が詰まった家を、いざ片付けようとする。押し入れを開ければ物が雪崩れてくる。あれもこれも仕分けなきゃ、と思ったとたん、気が遠くなる。「これは今回はムリだ」——そう感じて、手をつける前にあきらめてしまう。だから毎年、話だけして終わるんです。

もう一つ、見落とされがちな理由があります。親が、まだ元気だからです。差し迫った事情がないと、なかなか本気の話にならない。実際、実家じまいを経験した人へのある調査では、親御さんが亡くなったり施設に入られたりといった「きっかけ」なしに話し合いを始められた人は、わずか4%ほどだったそうです。裏を返せば、9割以上の家庭が、何か起きてから慌てて動いている、ということでもあります。

だからこそ、家族が元気に集まれるお盆は、実は貴重なチャンスなんです。せっかくの数日を「来年やろう」で終わらせるのは、もったいない。

種明かし——「片付ける」より「決める」を先にやる

では、数日しかないお盆に、何をすればいいのか。ここで発想を切り替えます。

物を片付けようとするから、終わらないんです。実は、お盆の数日でやるべきは物理的な片付けではありません。優先すべきは「決めること」——つまり、段取りです。

具体的には、この三つ。

この三つが決まっていれば、物の片付けは後日でも進みます。逆に、ここが曖昧なまま段ボールを開けても、「これ、捨てていいの?」「お母さんに聞かないと」で毎回止まる。判断できる人がその場にいない、方針が決まっていない——これが、片付けが進まない本当の理由です。だから、家族がそろっているお盆にやるべきは、手を動かすことより、頭をそろえることなんです。

片付けそのものの全体像を知っておきたい方は、実家じまいの進め方5ステップもあわせてどうぞ。今回は、その中でも「お盆の数日で何を決めるか」に絞ってお話しします。

①現状把握——「どこに何があるか」は、親しか知らない

まず取りかかりたいのが、現状把握です。といっても、全部の物を出して並べるわけではありません。ポイントは、親御さんが元気なうちにしか聞けないことを、聞いておくことです。

いちばん大事なのは、「大事なものが、どこにしまってあるか」。通帳、印鑑、保険証券、家の権利書、年金の書類。こうしたものは、たいてい家族の誰も在りかを知りません。「大切だから」と奥へ奥へしまい込まれ、いざというときに家じゅうを探し回る——よくある話です。

お盆に顔を合わせているうちに、さらりと聞いておきましょう。「通帳とかハンコって、どこにしまってるの?」くらいの軽さで十分です。かしこまって切り出すと身構えられてしまうので、片付けや掃除をしながら、ついでに聞くくらいがちょうどいい。全部をその場で確認できなくても、「あの引き出しの奥」と場所さえ分かれば、あとがずいぶん楽になります。

あわせて、家そのものをこの先どうするかも、頭の片隅に置いておきたいところです。もし将来この家を相続することになったら、放っておけない事情があります。2024年から相続登記が義務化され、不動産を相続で取得したら原則3年以内に登記しなければならなくなりました。「家をどうするか」を先延ばしにしにくくなった、ということです。今すぐ結論を出す必要はありませんが、「この家、いずれどうする?」という問いを、家族の頭の中に置いておくだけでも意味があります。

②方針の合意——ここでモメると、片付けは止まる

次が、いちばん大事で、いちばん難しいところです。「何を残して、何を手放すか」の方針を、家族で合意しておくこと。

なぜ大事かというと、片付けが止まる原因のほとんどが、この方針のズレだからです。子ども世代は「もう使わないんだから処分しよう」と思っている。でも親御さんは「まだ使える」「思い出があるから」と手放したがらない。兄弟姉妹の間でも、実家への思い入れはバラバラ。ここがそろっていないと、物を前にするたびに衝突します。

コツは、いきなり「捨てる・捨てない」の話にしないことです。実家じまいを経験した人が挙げる「話し合いを円滑に進めるコツ」で、いちばん多かったのは「親の意見を聞く」でした。子どもがよかれと思って先回りするより、まず「お父さんお母さんは、この家とこの荷物をどうしたい?」と聞くほうが、話が前に進みます。

親世代には「もったいない」という価値観が深く根づいています。それを頭ごなしに否定すると、心を閉ざされてしまう。「捨てる」ではなく「困っていることを減らす」「安全に暮らせるようにする」——そんな方向で話すと、親御さんも耳を傾けやすくなります。

それでも意見がまとまらないときは、無理にその場で結論を出さなくて大丈夫。第三者に相談するのも、立派な進め方の一つです。家族だけだと感情的になりがちな話も、外の人が入ると、案外すんなり整理できることがあります。

③次回までの宿題決め——「いつ・誰が・何を」だけ決める

三つめが、意外と忘れられがちな「宿題決め」です。せっかく現状把握と方針の合意ができても、次のアクションが決まっていないと、また振り出しに戻ります。

難しく考える必要はありません。帰る前に、家族で「いつ・誰が・何を」だけ決めておく。たとえば、こんな具合です。

ポイントは、一度に全部やろうとしないことです。片付けは、水場やもう使っていない部屋など、「片付けやすい場所」から少しずつ始めるのが定石。次回の宿題も、欲張らず「これだけ」と小さく決めるほうが、確実に前に進みます。「次はいつ集まる?」が決まっているだけで、片付けは「終わらない大仕事」から「続けられる作業」に変わります。

お盆の数日でやることチェックリスト

ここまでの話を、帰省中に実際にやることとして、まとめておきます。手を動かす前に、これだけ押さえておけば十分です。

親と話しておくこと

写真に撮っておくもの

持ち帰るもの・決めておくもの

物を捨てるのは、この後でいいんです。お盆にやるべきは、この「決めごと」を家族でそろえること。それさえできていれば、あとは各自のペースで進められます。

遠くに住んでいても、できることはある

「そうは言っても、実家は遠くて、お盆くらいしか帰れない」——そういう方も多いと思います。でも、だからこそお盆の数日が効いてくるんです。

普段は離れていても、現状把握と方針の合意さえこの数日でやっておけば、あとは電話やメッセージでも進められます。「あの書類、どこにあるって言ってたっけ?」を後から聞かなくて済むよう、会える時に、対面でしかできないことを済ませておく。これが遠方組の鉄則です。

逆に、遠方だからと一人で抱え込んで、限られた滞在中に無理やり片付けを進めようとすると、たいてい中途半端で終わり、親御さんとの関係もぎくしゃくします。「今回は段取りだけ。片付けは次回から」と割り切るほうが、結果的に早いことも多いんです。

まとめ——お盆は「片付ける日」ではなく「決める日」

最後に、お盆の帰省でやることを整理しておきます。

実家の片付けは、一日で終わる仕事ではありません。だからこそ、家族がそろうお盆は「手を動かす日」ではなく「頭をそろえる日」と考えるのが、いちばん前に進みます。物を一つ捨てなくても、家族の目線が一つそろえば、その帰省はもう成功です。あわてず、まずは「決める」ことから。次に集まるときには、きっと景色が変わっています。

このコラムは、高松市で不用品回収・実家じまい・空き家整理をお手伝いしている「まるはち 住まいの整理便」がお届けしました。帰省のあとの家財の片付けでお困りのときは、実家じまい・空き家整理のページもご覧ください。

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この記事について
本コラムは「まるはち 住まいの整理便」(丸八商工株式会社・昭和28年創業)が運営しています。不用品の処分は一般廃棄物収集運搬業 高松市 許可第21号のグループ会社(株式会社丸八エコビジネス)が適正に行います。ISMS(ISO/IEC 27001)認証・プライバシーマーク取得。内容は公開時点の情報に基づきます。

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